外国観光客が旅行中に直面する不便な点や悩みの種を把握し、解決することは、インバウンド観光の発展にとって極めて重要である。都市の交通動脈であり、文明の窓として、青島地下鉄は「青島市インバウンド観光発展促進行動計画」の要求を積極的に実施し、外国人観光客の移動を便利にするための多様な措置を講じている。これにより、入境観光の発展を支援し、青島の「2024~2025上海協力機構観光・文化の都」および国際沿海観光都市としてのブランド力を高めている。
多くの外国人が飛行機で訪れる際、青島膠東国際空港は中国に対する第一印象となる場所である。青島地下鉄・膠東空港駅に一歩足を踏み入れると、中国語、英語、日本語、韓国語の4言語で表示されるチケット購入案内アナウンスとパンフレットが、観光客の困惑を瞬時に解消する。地下鉄8号線の列車では、外国人乗客に向ける中国語、英語、日本語、韓国語の4言語を含む「音声ナビゲーション」を提供する。今後は、青島地下鉄は乗客の乗車に関するフィードバックを参考に、ナビゲーション内容の範囲の拡大を検討し、路線網の交通ハブや人気の観光スポットなどにある駅において日本語・韓国語アナウンスの増加を検討していく予定である。
膠東空港駅、青島北駅、五四広場駅など9つの主要ターミナル駅および外国人観光客向けホテル周辺の駅では、外国人向け切符購入専用ガイドサインを設置する。券売機には英語表示UIと音声ガイドを導入し、膠東空港駅など外国人利用者の多い11駅では、70ヶ国語対応のインテリジェント通訳機を配備している。青島地下鉄は「文字表示+音声案内+先端技術」で立体的なサービスシステムを構築し、あらゆる言語圏の観光客が「見て分かる、聞いて理解できる、質問に答えられる」環境を実現した。観光客にとって支払いが「スムーズ」でなければ、旅を楽しむことはできないが、青島では、外国人観光客の地下鉄利用が既に「決済の壁」に悩まされることはなくなった。膠東空港、五四広場など9つの主要な駅に、海外のクレジットカードに対応するPOS端末を設置し、チケット購入、チャージ、小銭交換の全プロセスが「バリアフリー」を実現し、世界中のカードがそのまま使える。さらに青岛地下鉄は「デジタル・フレンドリー」をもとに細部にまでこだわる。Alipay・WeChat・デジタル人民幣(海外版)に外国カードを登録すれば、中国人利用者と同様にQRコード決済で簡単に切符購入可能になる。「外国人向け」Alipay乗車コードにより、画面をタップするだけで旅がスタートし、「スマホ一台で青岛を自由に移動」を真に実現している。